「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」とのこと
特許事務所を囲む経営環境は、他のほとんどの日本のビジネスと同じく、厳しいものがあります。。。
そのような中で、ひとえにお客様のお陰ですが(それと、メンバー全員の頑張りのお陰です。)、まずまずの良い年が続いています。
それ自体は良いことなのですが、それにもまして、今後起こるかもしれない(できれば起きないにこしたことはない)悪い年への備えをしっかりしないといけないことを、肝に銘じなければなりません。
高度成長期であれば、毎年、普通に頑張っていれば、毎年、雇用が維持されていることは当然、給料や報酬が上昇していくような、そんなことが可能だったのでしょう。。。
今のような時代では、本気で頑張っても、経営が傾いて、数千人や数万人規模の大きなリストラを余儀なくされる大企業が新聞をにぎわせています。数千人や数万人規模の大きなリストラをした後、国内にそれに代わる受け皿があるのかも憂慮します。。。
そのような中ですが、私も、実務家でもあると同時に経営者のはしくれでもありますから、5年先10年先も、きちんと、雇用が維持されていることは当然、給料や報酬が上昇していくような、そんな組織を目指しています。。。
意識しているのは、主には3つです。
-一人ひとりが成長していくことに尽力する組織
-業務効率をぎりぎりまで高めることに尽力する組織
-お客様に品質と費用の両面で満足(できれば感動)していただける仕事をすることに尽力する組織
そういうことにチームが意識的にフォーカスすることがとても重要です。。。高度成長期とは異なり、下りのエスカレーターを全員で全力で駆け上がるような。。。そんなイメージでもあります。。。
アリとキリギリスではないけど、常に良い時期ばかりじゃないことも視野にいれて、少なくとも、次の5年くらいは何があっても大丈夫、ということを、毎年確信できるような、そういう経営のかじ取りをしていきたいものです。
毎年、生存競争に優に勝ち抜けるだけのチーム作りを心がけています。。。この辺りは、野球やサッカーの監督のイメージです。。。目指すのは、biggestではなくて、fittestですが。
岐阜の恩田先生が、とても有益というか示唆に富む文章をブログに書いてらっしゃいました。
「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」とのことです。京セラの稲盛名誉会長の言葉だそうです。詳しくは、リンク先まで。。。
自分でも、「非情」(とまでもいえなくても、厳しかったかな、余計だったかな、言い過ぎたかな)と思うこともあり、自己嫌悪気味にもなるのですが、各人の成長、事務所の発展、クライアントの満足といった、「大善」に全て繋がると信じて、やっていきたいものです。。。
ただ、1人のこの分野の実務家としては、なるべく1つでも多くのことを仲間に伝えられたらいいなと思います。
そういえば、「憂鬱じゃなければ仕事じゃない」という本もあるくらいだし、ストレスのかかることもありますが、また明日から頑張ろう。。。